第80章 女友達。
★★
話を聞いて驚いた
「桃井さん・・・・さっちゃんなの?」
桃井「そうだよ^^やっと言えた」
「・・・・・」
私の耳がよく聞こえるようになり始めて、最初に助けた女の子
"さっちゃん"って名前がいつまでも忘れられなくて、ずっと覚えてた
桃井「あの時から、次会ったら言おうって決めてた事があるの」
「・・・・・?」
青峰「もう、前出てっても大丈夫だろ。ほらよ」
大輝は後ろに隠れていた私を、引っ張り出して自分の横に並べた
さっちゃんって聞いて何だか凄く・・・安心できた
大丈夫。桃井さんが近くにいても、今は大丈夫だ!!
桃井「ちゃん!あの時は、迷子の私を助けてくれてありがとう^^それと・・・・」
「それと?」
桃井「ちゃんと友達になりたいなって^^」
友達・・・・・・女の子の友達なんて、人生に一度も・・・・いたことなんてない
ずっと怖くて作ってこれなかった女の子の友達・・・・
「私と・・・桃井さんが・・・友達・・・・」
どうしていいかわからず、つい大輝を見上げてしまう
青峰「俺見たって答え出ねーぞ」
「わ、私、女の人怖くてっ、だからうまく喋れないし、目も合わせられない。そそ、それに、あの頃の私とは・・・・違う」
そう言うと、桃井さんはこちらに歩み寄って私の手を握った
「っっっ!!?」
桃井「ヨロシクねっ!ちゃん^^」
私の言う事を聞いてたのか聞いてなかったのか、桃井さんはそんなの構わずに、ヨロシクと言ってくれた
「ゔぅ・・・・・・」
桃井「!?」
青峰「んだよ、又泣いてんのか?」
「だって!・・・っ・・」
私は、泣いた目をこすりながら、告げた
「よ、よろしく・・・・・さっちゃん!」