第74章 お出迎え。
★黒子テツヤ★
前の席の火神君はいつも授業中寝てばかりなのに、今日は一睡もせずにズットソワソワしている
きっとさんの事が気になってるんだ
僕だって火神くんと一緒で、今日ずっとさんのことばかり考えている
黒子「今日は珍しく起きてるんですね」
火神「まっ、まーな!たまには俺だって真面目に授業聞いてやるぜ!」
何故、火神君がそんなわかり切った嘘をついたのかは・・・・わかりません
黒子「さんの事が気になって寝れないんですよね?」
火神「はっ!?俺は別になんも・・・・」
何の意地を張ってるんでしょう
黒子「あ!」
火神「何だよ?!」
黒子「さんが来ました」
これぐらいの冗談言っても大丈夫でしょう。
素直にならない火神君が悪いんですから
ガタンッ
火神「どこだ!?」
僕は驚いた
まさか、椅子から立ち上がるとは思ってませんでした
黒子「冗談ですよ」
先生「火神どうした~?」
火神「オイ!!」
火神くんスミマセン。
君がそこまで気にしてるなんて思ってませんでした
黒子「火神君落ち着いて下さい」
火神「落ち着いてるよっ!!!」
全然落ち着きのない火神君をなだめようとしていた時、僕の視界にさんの姿が映った
黒子「さん・・・・来ました」
火神「だから冗談なんだろ!」
黒子「いえ、伊月先輩と一緒に」
火神「はぁ!?」
何で伊月先輩と一緒にいるんでしょう?
でも・・・・さんは学校に来てくれた
火神君が教室を飛び出した僕も一緒に教室を出た
先生「おい!火神!!」
先生は僕に気づいてないようでした