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いつも眠いのはキミのせい。

第73章 もうやめた。


★伊月俊★


ちゃんは多分、俺に気づいて走ってきてくれたんだと思う


俺の為に走って来てくれたんだと思うと、無性に愛おしい


なんてそんなクサイ台詞、俺にはとても言えないけど


でも、俺の素直な気持ちを伝えたい



「堂々とアイツと向き合え!」


日向が言ってくれたあの言葉は、俺の中でずっと残ってる





伊月「ちゃん!俺、夏の海での合宿で言えなかった事があるんだ」

「言えなかったこと?」

伊月「あぁ。ちゃんが大変な時なのに言う事じゃないのかもしれないと思ったんだけど・・・」

「私の事は気にしないで^^話、聞かせて?」




-ドクンッ ドクンッ ドクンッ ドクンッ-




いつもより、自分の心臓の音が大きく聞こえる気がする




伊月「俺・・・・ちゃんが好きだ」

「・・・・・好き・・・・・?」

伊月「ずっと逃げてたんだ。ちゃんを好きだって気持ちから・・・だけど、もうやめた。逃げるのやめたんだ」




ちゃんは静かに、だけど真っ直ぐに、俺の事を見て話を聞いてくれてる




伊月「中学の時、辛い思いしてたのに気づいてあげられなくてごめん!!助けてあげられなくてごめん!!」

「俊くんは何も悪くないんだよ!?だから謝らないで?笑っててよ!!」

伊月「それ・・・・前も同じこと言ってくれた。笑っててって」

「うん^^」

伊月「俺が笑ってて、ちゃんが元気になれるならいくらでも笑ってる!もし、俺の事が記憶から消えちゃったとしても、ずっと笑いかけるから!」

「・・・・・うん・・・」




俺の気持ちちゃんと伝わってるよな?




伊月「今すぐ付き合ってほしいとかそんな事言わない。ただそばに・・・ぞばに居て欲しいんだ!!!・・・・ダメ・・・・かな?」



あぁ、ちゃんと伝わってる


だってこんなに・・・・こんなにも真っ直ぐに


涙を流しながらも目を逸らさずに




俺の話しを聞いてくれてる





伊月「初めて一緒にさぼったあの日からずっと・・・ちゃんが好きなんだ」
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