第13章 涙。
悪い方に考えれば考えるほど試合に集中できなくなった。
試合中なのに、目でちゃんと見てるはずなのに、目に映るのはただ流れてる映像のようで、周りの声は雑音のように聞こえた。
・・・・・・・・・・
・・・・・「」・・・・・
リコ「!!!」
はっ!とした
リコ「ボケっとしてないで、黒子君の様子見ててあげて!!!」
リコちゃんに怒られながら、テツ君をみる。
怪我して倒れてる。
「テツ君・・・・」
側でテツ君の様子を伺うけど、気絶しているようで反応がない。
こんな時に、私は何の役にも立てない。
時間だけが過ぎる。
リコ「黒子君がいてくれたら・・・」
リコちゃんの言葉にテツ君が反応する。
不安な顔をしていた私に、テツ君は笑顔を見せた後、再度試合に出ると言った。
リコちゃんの反対を押し切り、彼はコートに入っていった。
強い意志を持って・・・
又だ・・・。
この皆の強い絆や思いが、私をますます孤独にさせた。