第70章 約束の切符。
★★
私に今できることなんて、何も無いけど・・・・
だけど、ラフプレーをやめるようにお願いしに行くことくらいはできる
怖いけど
不安だけど
私だって守りたい
皆の事守りたいよ!!
そう強く決意し、私は霧崎第一の控え室に向かった
向かっていると、トイレの扉が開いた
中から出てきたのは・・・・
「花宮真・・・・・・」
花宮「やぁ、もう元気になったのか?もうちょっと落ち込んでくれると思ったのによぉ」
怖い・・・・でもここで怯んじゃだめ!
「どうしてあんな酷い事するんですか!?」
花宮「はぁ?俺らは別に何もしてねぇぜ?お前らが勝手に怪我したんだろ」
「後半は・・・・後半は正々堂々と戦って下さい!!」
花宮「フハッ!!わざわざお願いしに来たのか?とことんいい子ちゃんだなぁ、イライラするぜ」
「お願いしますっ!!約束して下さい!!」
花宮「そんなに何もしてほしくないんなら、お前が代わりになるか?」
私が代わりに・・・・・
それで、鉄平さんや皆が助かるのなら・・・・
「皆に何もしないって約束してもらえるのなら!!私が代わりにだって何だってなりますっ!!」
なんて言ったものの怖くて体全体が強張ってしまう
花宮「フハッ!それならお望み通り・・・・」
怖くてギュッと目を閉じた
「本当、コスいことばっかやってんな」
この声・・・・
私はそっと目を開いた