第66章 事実。
花宮さんの顔つきが急に変わり、私をジリジリと壁に追い込む
この人・・・・怖い
ドンッ
壁に追い込まれ
彼は両腕を壁につけて私の逃げ場を無くす
花宮「ふはっ!いいねぇ、その顔」
「何でこんなこと・・・・」
花宮「誠凛の奴らにとってお前の存在はすげぇ大きいみたいだし?お前みたいないい女の嫌がる顔も見てみてーしな」
彼は片方の口角を上げてニヤリと笑った
人の嫌がる顔がみたいなんて・・・・・この人・・・・
「私にこんなことしたって・・・・誠凛は負けませんよ」
花宮「勝ち負けなんて興味ねぇんだよ、いい子ちゃん!俺は、青春かけて頑張ってきた選手達の歯ぎしりする顔が見たいんだよ。」
彼は、私の顎をクイッと持ち上げて言った
花宮「人の不幸は蜜の味って言うだろ?」
怖くて鳥肌が立つ、冷や汗も流れる
花宮「お前見てると、凄い不幸にしてやりたくなるよ」
「どう・・・・して」
目には涙が溜まる
花宮「フハッ!せいぜい試合当日は気を付けろよ?お前の大好きな仲間たちが又怪我しないようにな!」
彼はそれだけ言うと立ち去っていった
怪我・・・・・?
それってどういう事・・・・・
当日一体何があるっていうの!?
「・・・・腰ぬけちゃった・・・・」