第66章 事実。
★★
黒子「いませんね」
「ん~動いてたり鳴いてたら解りやすいんだけどな~」
学校を出発する前、コガ先輩が2号にエサをあげて出ようとしたらしいんだけど、一緒に連れていってほしそうな瞳で見つめられて、内緒で会場まで連れてきちゃったみたい。
その2号が、控え室から勝手に出てっちゃったみたいで行方不明・・・・・
なわけなのです
「変な人に連れられてないといいけど・・・・」
耳を澄ませて2号を探す
緑間「その犬俺のリアカーに小便しているのだよ!」
・・・・・・
「いた」
黒子「どこですか?」
「多分、真太郎と一緒にいる」
真太郎の声が聞こえ、続けて涼太と桃井さんの声も聞こえてきた
「涼太と桃井さんも一緒みたい」
黒子「じゃあ行きましょう」
「あっ!!ごめんっ!私は・・・・行けない・・・」
女の人は苦手だから
黒子「桃井さんがいるからですか?」
「・・・うん・・・」
黒子「実は・・・夏休みの最後の日の事、桃井さんから聞きました。よければ、何があったのか教えてくれませんか?」
「夏休み最後の日・・・・・?」
私、あの日桃井さんに会ってるの?
どうしよう・・・・思い出せない
大輝の誕生日を祝ってたのは覚えてるのに
そこから先の記憶は・・・・・・何も残ってない
「テツ君ゴメン!!」
私は、走ってその場から離れた
やっぱり私は・・・・記憶がどこかに行ってしまってるんだ