第56章 不安の始まり。
★日向順平★
結局あいつは何も言わなかった
一人で抱え込まなきゃいーけどな
最近はズット楽しそうにしてたし
いつも元気に笑ってた
あいつが笑ってるの見ると俺らも自然と笑ってるんだよな
・・・・・
あいつは泣き虫だから、泣き顔だってよく見てる
けど、あんなに震えて
力も入らないほど泣き崩れるのなんて初めてだ
本当は何があったか知りてぇ
けど、無理に聞いて余計に辛い思いさせちまったら元も子もねぇからな
あいつが自分から話してくれんの待つしかねーか
黒子と火神はクラス一緒だし、さりげなく様子みといてもらうか