第52章 ストバス。
試合が始まって、鉄平さんが速攻で点を取り、氷室さんがすぐ取り返し、大我と紫原君の1on1!!
紫原「暑っつ苦しいなぁもーそんなウキウキ熱血しないでよ。ヒネリつぶしたくなる」
この時の紫原君を見て、多分私だけじゃなく、皆が思ったと思う
この人・・・・ヤバイ・・・・!!
さっきまでのノンビリな紫原君は消えてしまった
ポツ・・・・・
「雨・・・?」
当たり始めたと思ったら
雨の勢いは増して、試合は一時中断になった
雨の中、氷室さんと大我は話をしている
そうだタオルとか準備しておこ
紫原「ねぇ」
「え?あ、紫原君!」
ノンビリな紫原君に戻ってる・・・
「雨でビショビショだよ!?大丈夫?!」
紫原「マシュマ・・・・・・だって濡れてるじゃん」
「私の名前覚えてくれたの?ありがとう^^」
紫原「室チンもアイツも、うるせぇからぁ」
「そっか!今日、タオル持ってきてないでしょ?この袋にタオル入ってるから、後でちゃんと拭いてね?」
紫原「今日、一緒に東京見物しないのぉ?」
「え!?でもこんなビショビショになっちゃったから・・・・紫原君も風邪ひいちゃうよ?」
紫原「敦でいいしぃ・・・・・」
「あ、敦。風邪・・・ひいちゃうから・・・」
バスケしてる時の怖い敦
お菓子落とした時の怒ってる敦
大我と言い合いしてるムキになってる敦
のんびりマイペースないつもの敦
今目の前にいる彼は、どれとも違う
拗ねてるような甘えてるような
おっきい身体なのに
甘えられたら何でも聞いてあげたくなっちゃうような
そうだ!!!