第52章 ストバス。
★★
私たちは、トーナメントに順調に勝ち進み
とうとう決勝戦まで登りつめた
相手はやはり・・・・氷室さんの率いるチーム
「皆頑張ってー!!」
私が今できることは、全力で応援することだけ
「さぁ・・・・両チーム位置について。今!ティップオフ!」
ボールが放たれた
ジャンプボールはうちの方が有利だね!
・・・・・・・・・ポスッ
「え・・・・」
一瞬何が起きたのかと思った
ジャンプボールを取ったのは、大我でも、氷室さんでもなく
紫原「ゴメ~ン ちょおおっと待ってくんない」
紫原君だった
どうして彼が?!
しかもさっきの、凄い高さ!!
氷室「遅いぞ敦」
紫原「悪い悪い、迷っちゃって」
黒子「・・・お久しぶりです。紫原君」
え?テツ君、紫原君と知り合いなの?!
氷室さんは大我と知り合いで・・・・・
私はあの二人とこの間知り合って・・・・
そんな偶然があるの!?
紫原君はゆる~い感じでマイペースな口調で話し、テツ君の頭を撫でる
こないだの怒った時は恐かったけど、普通にしてると何か可愛らしいな
それに・・・・本当にお菓子好きなんだ
片手にお菓子の入った袋をぶら下げながら、今もポテチトップスを食べてる
氷室「もう来ないかと思ったよ」
紫原「つーか急に場所変える方が悪ーし!日本帰って来て、東京見物したいって言うから来たのに・・・何か結局バスケとかしてるしさ~」
氷室「ああそうか、悪い悪い。面白そうだったんでついな。それに・・・も来てるんだ」
紫原「~?誰それ」
紫原君はこちらを向いた
けど、覚えてられてない。
まぁ一回会っただけだしね・・・・・。