第47章 準々決勝。
★笠松幸男★
「元気が出るキャンディなんです^^」
こいつの笑った顔初めて見たな・・・
笠松「別に落ち込んでねーぞ。胸はって帰るっつったからな」
「じゃあそういう事にしておきましょう!」
こいつには俺の考えてること
全部ばれてんのか?
不思議なやつだ・・・・・
気が緩んじまう
トン
「笠松さん?」
笠松「悪い。少しだけ借りるぞ」
こんなとこで俺は何やってんだ
コイツの肩なんて借りちまって・・・・
さっき控え室で散々泣いただろ
そんで気持ち切り替えたじゃねーか
わざわざこいつに弱いとこ見せちまってどうすんだ
「・・・・・・・泣いてもいいですよ」
笠松「誰が泣くかっ!!」
「じゃぁ・・・・私が代わりに泣いてあげます」
笠松「・・・・お前・・・・結構バカだよな」
俺の代わりに泣くって何だよそれ
俺の周りはバカな奴ばっかりだ
でも、そんなアイツらだから・・・・・
笠松「・・・・・何か急に悪かっ・・・・・」!?
「・・・・もう大丈夫ですか?^^」
コイツ・・・・・
泣いてるじゃねーか
笠松「マジで泣いてたのか?」
「わざと泣いたわけじゃないですよ」
泣きながら笑うってどんなだよ
笠松「ハハッ!」
「どうしたんですか?」
笠松「いや・・・・・元気出た!皆先行かせちまってるし、行くわ!」
「はい^^お疲れ様でした」
笠松「オゥ!お疲れ!」
前にも思った
コイツは俺にとって"ちょっと特別"な存在だと思ってた
けど違った
コイツは俺の"特別"なんだ