第46章 合宿(海)。
「うわぁあ~夜の海だ!!気持ちいい!!」
遠くから順くんの自主練の音が微かに聞こえてくる
けどその音はすぐに波の音にかき消されてしまう
昼間とは全然違う
目を閉じたら、何だか海にのまれそうで少し怖いかもしれない
遠くから足音が聞こえてくる
彼も夜の海を見たくなったのか・・・・
伊月「ちゃん?」
「こんばんは。俊くん」
伊月「こんなとこで何してるの?暗いし女の子一人じゃ危ないから戻った方がいいよ」
「大丈夫だよ。私、人来たらわかるし」
伊月「・・・・・・」
「俊くんは?こんなとこで何してるの?」
伊月「え?ああ・・・・ちょっと考え事」
「ネタ帳の?」
伊月「それもあるけど・・・・何だろな」ハハッ
苦笑い
俊くんは、何に悩んで何に苦しんでるんだろう
伊月「俺は・・・・先に戻るよ」
「うん・・・・」
やっぱり・・・・私の事避けてるのかな
聞いてみる?
聞けない
そんなの怖すぎて聞けない
「おやすみ」
伊月「・・・・お休み」