第43章 七夕。
★緑間真太郎★
「私!!!行くね!!今日はありがとう!!楽しかった。今までもイッパイ、ありがとう!!じゃぁ・・・」
緑間「っ・・・・・・・」
まだ手を伸ばせば届く距離・・・だが手を伸ばす事はできなかった
今日はお前と祭りに来れて楽しかった
お前の浴衣姿はキレイで、直視できなかった
タコ焼きを食わせようとしたから自分で食べると言ったらお前は悲しい顔をした
俺はお前の悲しんでる顔を見たくなくてお前が手にしているタコ焼きを食べた
あれは流石に恥ずかしかったのだよ
チョコバナナは邪道だと思っていたが意外にうまかった
金魚すくいだって、お前が見ているからカッコ悪い所は見せられないだろう
短冊への願い事など何を書いていいのかわからなかったのだよ
と別れ、俺はフラフラと歩いていた
の事を考えていたらいつの間にか先程の商店街に戻っていた
俺は一体何をやっているのだよ
来た道を戻ろうとした時、先程一緒に飾った短冊が目に入った
俺は近づいての短冊を見た
''誠凛が日本一になれますように''
か。
お前と俺の願いは違うな
風で持っていた短冊が手から離れてヒラヒラと舞う
緑間「ん?」
の短冊には裏側にも願い事が書かれていた
''17歳の誕生日には笑ってオメデトウがいえますように''
これは・・・
俺は自分の短冊を裏返した
''の笑顔''
一緒・・・・・・か
今日は俺にとって、最高で最悪の誕生日だったのかもしれない
だが・・・これで良かったのだと言い聞かせ、俺はその場を後にした