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いつも眠いのはキミのせい。

第42章 壁。



黒子「あの・・・・」

日向「のぁああぁ!?」

「テツ君お疲れ様」

黒子「お疲れ様です」

日向「黒子!?来てたなら教えろよ!!」

「順くん集中してたからつい・・・」


テツ君はいつも通りに体育館に入ってきたんだけど、いつも通りに気づかれなかった



黒子「少し話があって来ました」


悲しそうな・・・苦しそうな・・・・

テツ君は最近よくそんな顔をしてる


今だって・・・・


テツ君は自分はもう限界だと順くんに告げた


テツ君は大輝と試合をして、自分はこれ以上強くなれないって感じてたの?


黒子「僕ではこの先足を引っ張るだけです・・・だから、木吉先輩をスタメンにして下さい」

日向「スタメンから外せだぁ?ベンチの奴らのことも考えろよ!んなもんお前が言うな。言うならコッチから言うわ!」


順くんは、誠凛バスケ部創部当初の話をテツ君に話し始めた


鉄平さんはPGを得意としていたが、チームの為に自分はCをするのがベストだと考えていた。でも同時に、本来のポジションではないゆえの限界も感じていたらしい。
けど、ある日、初心者だったコガ先輩に「両方やれば?」そう言われたのがきっかけになり、今のゴール下の司令塔というPGとCを合わせた新しいスタイルができたんだとか。


日向「木吉とお前は違うけど、お前にできることは本当にそれだけか?」

「テツ君・・・大我言ってたよ。テツ君には助けられっぱなしだったからしばらく距離を取りたいんだって。テツ君がこのまま終わるはずないから、それまでに自分は少しでも強くなっておきたいって!テツ君の事・・・・信じて待ってるよ」


テツ君の顔は、驚いていたけど・・・

悲しさや苦しさは無くなっているようだった


黒子「・・・・スイマセン。ありがとうございました」

日向「オウ。もういいのか?」

黒子「ハイ!」

「テツ君!!!近くの公園!!そこでバスケしてくるって!!頑張って!!」

黒子「ありがとうございます!!」



テツ君は最後に笑顔を見せた



「久しぶりの笑顔だったな・・・」



二人はもう大丈夫・・・・・



「安心したらお腹空いた~!!順くんご飯食べよ~」

日向「まだ、ノルマ終わってねーよ!!」



良かった!
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