第39章 決勝リーグ。
★★
-翌々日-
もうすぐ、決勝リーグなのに、私はあの日1日に色んな事が起こりすぎて、気持ちが少し不安定だった。
青峰大輝という彼の事・・・
電話して聞いてしまえばいい事なのだけど、電話の彼にはたくさん、感謝をしてる。
もし出会えたなら、たくさんのありがとうを伝えたい
けど、青峰大輝と電話の彼が同一人物なのだとしたら・・・
あんな冷たい目をした彼に、私の気持ちは届くのかな?
しかも敵チームになるわけだし・・・
本当の事を知ってしまうのが少し・・・・怖い
それと
ジムに来てたデカパイの桃色頭の女の子は桃井さつきさんと言って青峰大輝の幼馴染みらしい
皆はあの日、桃井さんと仲良くなったのか、コガ先輩は桃井ちゃんて呼んでた
リコちゃんは・・・一体何があったのか、あの日は家でも荒れていた。午後練もいつもの3倍の練習メニューになってて皆死にかけてた
リコちゃんの「あの小娘!!」というフレーズだけが私の頭に残った・・・・
大我は、あの日から会ってなくてどうしてるか少し心配だった
けど、大我ならきっと大丈夫だと思う
だって大我は強い人に出会うと燃えるタイプだし、大我ならきっとこの壁を乗り越えられる
後は涼太のこと・・・・・
私の事を他の人よりも特別に想ってくれて、私の1番の特別になりたいと言ってくれた
涼太の気持ちに答えてあげることができたらって何度も考えた
けど、真剣に真っ直ぐに伝えてくれた想いに、私も正直に自分の気持ちを伝えなくちゃと思った
結局、私の気持ちを伝えることはできなかったけど・・・・
涼太に好きと言われてから、「スキ」って言葉の意味を考えるようになった
友達よりも特別で大切な「スキ」。
私にはまだ感じたことのない気持ち
「スキ」ってどんなだろう??
楽しいのかな苦しいのかな
皆は「スキ」って知ってるのかな?後で聞いてみようかな