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いつも眠いのはキミのせい。

第1章 真逆の足音。


★★


「ふぁ〜あ......ネムィ。」


私は今、誠凛高校の門の前に来ていた。


今日は部活勧誘の日らしく、どこのクラブも新入生の取り合いだ

リコちゃんに受け付け手伝ってって頼まれたのすっかり忘れてて、朝のんびりしすぎちゃった


でも・・・・この人だかりを通り抜けないと目的の場所には辿り着けない


(やだなぁ〜。・・・・・仕方ない、今日は帰ろう。)


と、Uターンしようと振り返った時だった



「っと!!!・・・・・え......?」



今誰かにぶつかりそうになったんだけどな。
でも姿がどこにも見当たらない。


(おかしいなぁ。)


そぅ思い、耳にしていたイヤホンをはずし、さっき通り過ぎた足音に耳を傾ける。


私は、昔から人より音や声が聞こえやすく、足音の聞き分けなんかは簡単にできる。
だからって、足音が近づいてきててもぶつかりそうとかそうゆう距離感までは掴めないのだ。


消え入りそうな足音を追いかけて、周りを見渡す。


(あ、いた。)


そこには、水色の髪をした男の子が小説かな?を読みながらスタスタと誰にも声をかけられることもなく歩いてた。

そんな彼に感心していると


サッカー部員「ねぇ!君めっちゃくちゃ可愛いじゃん!サッカー部のマネージャーとかやんない?!」


野球部員「はっ!!君は俺の運命だ!!頼む!野球部のマネになってくれ!!」


演劇部員「おぉ!愛しのマイプリンセス!!!」


テニス部員「君のユニフォーム姿が見たい!」


陸上部員「追いかけたい!」



・・・・・凄くうんざりだった。


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