第29章 決勝。
第二Qに入っても変わらず、テツ君のパスは全てカズ君にカットされてしまう
真太郎は、構わずシュートを決める
けど、先輩たちも頑張って食い下がってる
それでも、真太郎のシュートを止めない限り、止めれない限り、私たちに勝ちは無いんじゃないのか・・・・・
真太郎がシュートを決める度に、皆の心が折れそうになってる。
どうすれば・・・
っ?!ゾクッ
「・・・大我?」
急に大我の雰囲気が変わった。
笑ってる、けどいつもと違う!
結局
第二Qもズルズルと離されたまま終了した
黄瀬「っも〜・・・根性見せろよ誠凛〜!!」
涼太の声が聞こえた
声の方を見上げると、涼太は笠松さんと一緒に試合を見に来てた
笠松「見せてるよバカ。あんだけ力の差見せつけられてまだギリギリでもテンション繋いでんだ。むしろ褒めるぜ。」
ギリギリか・・・・
そうなのかな?ギリギリなのかな・・・
そう思と何だが辛くて悲しくて苦しくなった
私、今どんな顔してんだょ・・・・
黄瀬「ちょっと先輩!!この話、に聞こえてんじゃないスか!?」
笠松「はっ!?こんな遠いとこの話聞こえるかよ!!」
黄瀬「は聞こえるんスよ!!繊細なんス!!ー、聞こえてる?」
涼太に話しかけられて、私は頷く
笠松「・・・マジかよ」
その言い方酷くないですか。
黄瀬「聞いて、今はギリギリだけど誠凛には火神っちがいる!あいつはこんなもんじゃ終わらない!だから悲しい顔してちゃダメっスよ!!ちゃんと応援してあげなきゃダメっス^^」
笠松「お前、マネージャーだろ!しっかり応援してやれ!」
黄瀬「チョット先輩!女の子なんスからもっと言い方・・・」笠松「うるせー!」
・・・・・何か、遠い距離から励ましてもらっちゃった。
涼太、笠松さん、ありがとう。