第27章 準決勝。
私は納得いかない顔をした大我の頬を両手で挟んだ
火神「へめーなひひてんだよ」(てめーなにしてんだよ)
「出たい気持ちはわかるけど・・・ちゃんと秀徳戦の為に休まないとダメって言ってるじゃん。大丈夫だよ、ちゃんとテツ君が借り返してくれるから!先輩たちの事信じて、しっかり体力を温存しときなさい。」めっ!
火神「・・・わーったよ。だゃかりゃこれひゃじゅしぇよ!!」(だからこれはずせよ)
「・・・・あぁ」
すっかり忘れてた。
目線をコートに戻す
テツ君には津川君がしっかりマークについてる
・・・・・けど、テツ君のパスをそうそう止めることはできない!!
火神「すげ・・・え」
リコ「何今頃言ってんのよいつもこんなもんよ!」
そっか、大我は外から見るのは初めてなんだ。
いつもあのパスを受ける側だもんね。
私たちは
正邦との試合の為に、今までの正邦の試合が録画されたDVDを見て皆で研究をした。
古武術にも何かクセがあるだろうって、デッキ一台が壊れるほど、皆真剣だった。
本当にわずかなクセも見逃さず、研究した。
体がそのクセに反応できるようになったのは後半からなのだろう。
少しづつ調子が出て来てる。そして・・・
テツ君が入ってから、点数はとうとう逆転した
70対69
残り25秒・・・・
このまま阻止できれば・・・・・
でも、残り15秒、正邦が点を取った
岩村「王者をなめるなよ!!貴様らごときが勝つのは10年早い!!!」
・・・・・・正邦にも意地があるだろう
でも・・・・お願い!!
残り8秒・・・・
俊くんがテツ君にパスを出す
テツ君は・・・
火神「黒子ぉおおおお!!!」
大我の声に反応した。
パスコースを変えて順くんにパスを・・・
順くんお願い!
「順くんっ!!」
ピーーーーーーー
「試合終了ーーーーー」