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いつも眠いのはキミのせい。

第4章 名前。


★★

こないだの一件以来、黒子君がまめに話かけてくるようになった。


黒子「さんおはようございます。」

「・・・・ぉはよう。・・・」

もうここ何年もリコちゃんとパパと順くん以外におはようなんて言ってなかったから声が出ない。

まずそもそも、机に突っ伏して音楽聴いてるあたしにおはようなんて誰も言わない。

なのに黒子君は毎日飽きもせずに私のイヤホンを外して挨拶をしてくれる。


黒子「さんはいつも何の音楽を聴いてるんですか?」


なんて、質問なんかもしてきてくれる。


「あ、えっと・・・聞いてみる?」


「ハイ」という黒子君にイヤホンを渡す。


黒子「これは・・・・・・・・・・。バスケですよね?」


「そう。好きなの。バスケの音。」


黒子「僕はてっきり、ロックとか聴いてるんだと思ってました。それどうしたんですか?」


「うん。バスケの音が好きすぎて、中学校の頃にバスケ部が練習してるの録音したんだ。」


あれ?!もしかしてストーカーみたいとか引かれちゃったりするのかな?!気持ち悪かったかな?!




黒子「さんがそんなにバスケが好きだなんて知りませんでした。嬉しいです。^^」


そう言って、黒子君は優しく微笑んでくれた。


私は、泣きそうになった。
心が何だかあったかい気持ちになった。


「ありがとう・・・黒子君・・・・」


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