第25章 秘めた想い。
二人で屋上のフェンスにもたれながらのんびりしていた
ポスッ
俺の左肩に何かが触れて目を落とす
そこには気持ち良さそうに眠るちゃんの顔があった
伊月「・・・・・・」
日向すまーーーーーん!!
そう心では叫びながら、動く事のできない自分がいる
こんなに安心しきって気持ち良さそうに寝ている顔を見て、起こそうとは思えない
ちゃんの長い髪が風に揺れる
甘い香り・・・・・
・・・・ドキドキ・・・・ドキドキ・・・・
あれ?俺今緊張してる?!
よく考えてみたら年頃の中学生がこのシチュエーション!!
まるで恋愛漫画のワンシーンみたいだ
ちゃんの顔をチラッと覗く
少しだけ・・・・・少しだけ・・・・・
俺はちゃんの髪に触れた
ふんわりと柔らかいキレイな髪
少しだけ・・・・もう少しの時間だけ一緒に・・・
そう願い、目を閉じた