第128章 お祝い。
★★
テツくんは正座をしながら目を閉じて待ってくれている
黒子「まだですか?」
「まだもうちょっと」
私とさっちゃんは、箱を開けて中身を確認する
桃井「凄い!本物みたい!」
「テツくんに喜んで欲しくて、頑張ってみました!」
私達の会話を聞いて、テツくん以外のみんなも覗き込む
緑間「これは...!」
黄瀬「凄い!これが!?」
「うん!」
赤司「これは見事だね」
みんなの驚いた顔を見て、少し自信のついた私はテツくんに向き合った
桃井「テツくん♡ゆっくり目を開けていいよ?」
いつの間にかテツくんの隣に移動していたさっちゃんは、嬉しそうな顔をしながらテツくんに声をかけた
黒子「......」
テツくんは、さっちゃんに言われるままゆっくりと目を開けた
黒子「.....!これは...バスケットボール....のケーキですか?」
「うん!やっぱりテツくんって言ったら、バスケだなと思って....今日はみんなもいるし、大きめでも食べられるかなと思って頑張ってみました」
黒子「本物みたいですね」
そう言って、テツくんはまじまじとケーキを見つめていた
紫原「食べていい〜?」
黒子「ちょっと待ってください。写真にだけ納めてもいいですか?」
「もちろん!喜んでもらえたみたいで良かった」
テツくんは、ケーキだけを写真に収めた後、自分でケーキを持ち、大輝に声をかけた
黒子「青峰くん」
青峰「あ?なんだよ」
黒子「撮ってください」
青峰「....ったく...」
大輝は面倒そうな顔をしながらも、テツくんのお願いを聞いてあげていた
結局仲良しなんだよね、この2人って...
大輝とテツくんを見ていて、何だか微笑ましい気持ちになっていると
黒子「皆さんも一緒に、写りませんか?」
そう言ってテツくんが声をかけてくれた