第122章 希望の光。
★★
頬を伝った涙はなんだか熱く感じた
テツ君の目から零れ落ちた涙も、私と同じように熱い涙だったのかな?
そんな涙を拭った後のテツ君の顔は、真っ直ぐと前だけを見ていた
「誠凛選手交代です」
これからどんな展開になるかなんてわからない
だって、
まだ負けていない
まだ諦めてない
勝ちたい
まだバスケがしたい
そんな想いがもう一度皆の顔を上げさせる
「まだまだこれからが踏ん張りどころです。ピンチに違いはありません・・・でも、諦めない限り可能性はゼロじゃありません!!」
伊月「ったく・・・無茶言ってくれるな」
コガ「それでも・・・一年が上を向いてるのに、俺らがしょぼくれてるわけにはいかないっしょ!!」
「諦めるにはまだ早すぎます」
木吉「あぁ」
「頑張って下さい!!」
大きく拳を突き上げる皆の後ろ姿は、とても沈んでしまっていたとは思えないほど堂々としていた
そんな後ろ姿に、私は心の中でエールを送り続けた
頑張れ・・・・
頑張れ・・・・
頑張れっ!!!