第111章 逃げない。
★★
大輝が何でこんな事を言いだしたのかはわからない
けど一つ言える事・・・・
明日はきっと嵐が来るに違いない
青峰「なぁ・・・」
紫原「?」
「ん?」
青峰「運命ってもん信じるか?」
紫原・「「・・・・・」」
青峰「黙るんじゃねぇよ!!」
「・・・大丈夫??」
紫原「峰ちん何か変なもんでも食べたんじゃないの?」
青峰「大丈夫だし、変なもんも食ってねぇよ!!」
大輝の口から”運命”なんて言葉が出てくるなんて・・・
キセキだ・・・・
「やっぱり大丈夫!?」
青峰「大丈夫だっつてんだろ!!・・・ガラにもねぇのはわかってるけどよ、最近ふと思うんだよ」
「?」
紫原「・・・・」
青峰「俺たちキセキの世代とテツが同じ時期に揃ったのは単なる偶然なのかってよ。意味があるかなんて知るわけねーけど、なんとなく感じるもんもある・・・」
「大輝・・・」
青峰「同じチームにいたこと、その後敵同士になったこと、この大会で全員集まったこと、火神が俺たちの前に現れたこと、それに・・・」
「それに?」
青峰「皆がお前に出会ったことも」
「あ・・・・」
大輝の中で私もその運命の中に・・・入ってるんだ
青峰「そんでそんなもんがもしあんなら、キセキの世代と同じ存在でありながらキセキの世代とはならなかった存在」
紫原「キセキの世代と同じ才能を持つ最後の覚醒者ってこと?」
青峰「ああ、キセキならざるキセキ」
「運命の影と出会った真の光!!」
青峰「それに、影と光には光らせるもの、影をつくるもの、つまり太陽みたいなもんが必要だ」
「太陽か・・・確かに!」
青峰「それがお前だろ・・・」
「えっ?私・・・・?」
私が二人の・・・・太陽・・・・