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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第30章 ハイキュー✿宮侑✖宮治「狐に化かされた」


幻のような最高潮。何度も何度も双子の味を忘れられないように刷り込まれる。

腰が立たなくなるくらい抱かれ尽くし、気が付くと…、扉の隙間から真っ赤な夕日が注ぎ込んでいた…──



───…


侑「…ふう。楽しかったで、さん。今度、東京行ったときお土産持って寄るから、そんとき色々ごちそーしてや」

治「さんの手料理食いたいねん。あーそれと…、ここ長いこといたら狐に孕まされるで?さん若いから十分気ぃ付けんと」

侑「ほな。お迎えももう来る頃やから」

「……ま……って……」

喘ぎ過ぎて声にもならない。

履かされたパンティーはあんなに熱かったのに冷たくなってきて…、侑と治は振り返ることもせず姿を消してしまう。

 …行かないで…

呼び止めたかったのに足音は遠ざかっていく。

住所を聞かれて答えたけど、ここからじゃ家には帰れない。
女子旅で遊びに来ていた兵庫県。
お金も携帯も何もなくって家に帰れないっていうのに…。

「……っ…」

一人ぼっちが耐えきれなくなって涙が零れ落ちる。
何をやっていたんだろうって自分自身に腹が立つ。

お迎えって…、ここで野垂れ死ぬの?

やるせなくって、でも何もできなくて…、自力で何とかしなきゃって重い身体をようやく起き上がらせると──

─「~!どこにいるの~!」

─「まさかこんな裏まで来てるわけないっしょ。~!いるなら返事して~!」

「…み……んな……っ」

嘘みたいに友達の声が聞こえてきた。

返事に応えたくて扉から顔を出すと、友達は一瞬ビクッとして…だけど、しっかり抱きしめてくれた。

「な…なんか。みんな…汗臭い……」

─「っ、うるさいわね~!それはだってを探してたからでしょ!もう早く温泉浸かりたいってのっ」

─「でも良かった!生きてて!」

「でも、どうしてここに…?」

─「それは……──」

女友達は口を揃えて、イケメン双子の兄弟とこの稲荷神社で一緒に探しまわっていたという。

しかも今さっきの話しではなく、炎天下が差しているときからずっと、……。


「……え?じゃあ私の見た双子は……?」


未だにどちらに化けて出たのか、信じがたい出来事でした。



Fin.
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