【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第26章 ハイキュー✿影山飛雄「ピーチ」
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事後、明るい街灯のしたを並んで歩く。
一人では遠く感じる道のりも影山といるとあっという間に自宅に着いてしまい、名残惜しい気持ちになってしまう。
「……悪ぃ…。また考えずにやっちまって……」
「影山君………」
口数がいつもより少ないと思ったが、バツの悪そうな顔をして影山は謝ってみせる。プライドの固まりの彼がこうして謝罪するのは少し驚きでもあり、自分しか知らない彼の素顔の一つだと思う。
「ううん、私もあの状況で止めれる気がしなかったし……。影山君のせいじゃないよ」
「今度はちゃんと着けるから……、な。高校は一緒に卒業してえし…、マジで気を付ける」
「う…うん…、私の方こそ気を付けるね」
(高校は一緒に卒業したい、か………。うん。そうだよね。卒業したら…──)
彼はバレーでてっぺんを取る逸材だ。
私だけじゃない、誰もがそう思ってる。
それくらい影山君はすごい人。
私なんかじゃ及ばないくらいの……。
「──俺が18になったら、ちゃんとお前と結ばれたい。責任取る意味でも。それ以上に……に支えてもらいてえから。……俺のこと、ほったらかしにしたら覚悟しとけよ?」
「!!…っうん」
不安をすくい取ってくれるように影山は綺麗な笑顔を残し、将来を誓い合う口づけを紡ぎ合わせた。
Fin.