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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第12章 ハイキュー✿澤村大地「所有物」






旅行から帰って1週間後、自宅トイレに籠って約15分。おそるおそる検査ステックを確認する。

「………」

大地との中出しセックスは初めてじゃない。避妊具を付けていない状態で犯されることは今までにだって何度かあったし、膣内に何度も射精されている。合意といえば合意なのだが、ピンクの思考状態だ。それに私たちはまだ未成年という文字がつきまとう高校生……。

大地は安全日なんて口にするけれど実際に安全日なんていうものはない。極めて妊娠する確率が低いというだけであって、すべてが危険日なのだ。

「はぁ…」

重たい溜息を吐きながら、階段をのぼって大地が待っている自分の部屋に戻る。

「どうだった…?」

「……ん」

大地に妊娠検査薬を手渡すと、ふっ…と安心したような笑みを浮かべられる。

「陰性か。残念だな」

「…」

本当は、どう思ってるの?
妊娠したら責任とってくれるの?
安心したその顔は、何に対しての安堵の顔なの…?

「……。そんなとこに立ってないで座れよ」

「私………、大地がこわい」

「え?」

ちゃんと愛してくれているのか不安になる。
どうしたら最後までいてくれるのかなって、いつもいつも不安に思う。

「…赤ちゃん…。本当に生まれちゃったら大地はどうするの…?」

喉が震えて、声も同じようにくすんでしまう。

「私は……。私は、大地とずっと一緒にいたい……っ!大地が他の誰かを好きになっても、赤ちゃんだけは守るから…ッ」

その場から動けず不満をぶつけると、大地は黙ったままこちらを見ている。何も答えてくれない大地の顔を見たくないあまりに顔を覆って声を押し殺す。

「……」

「っ…」

大地のぬくもりが身体を多い、宥めるように髪を撫でてくる。次第に落ち着いてきて涙も止まりかけると…、大地とゆっくり顔を見合わせる。

「──心配すんな。お父さんになる覚悟、ちゃんとできってっから」



Fin.
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