第3章 裏/ご奉仕します
俺からすれば、水瀬には俺の腕の中で俺だけを見て気持ちよくなってほしい。辛い思いをさせたいわけじゃない。水瀬が俺を想って気持ちよくしたいって気持ちはよくわかるんだけどな。
「私は、鬼龍くんが不完全燃焼の方がよっぽどイヤ…」
「これまで不完全燃焼なことはねぇよ。水瀬を抱くたびに身勝手になってるよ。今回は水瀬が自分からフェラとかしてくれたのに興奮したからいつも以上にな?」
「……」
「だからそんな気にすんなよ。俺は水瀬と一緒に気持ちよくなりてぇんだから」
そう言って水瀬の頭を撫でて言えば、水瀬は俺の腰に腕を回して顔を見えないように隠してしまった。
「……私も、鬼龍くんと一緒がいい、です」
ほんと、いつも受け止めてくれてありがとうな?
「水瀬」
「ん、ひゃっ」
水瀬を抱き上げて一緒に寝転がれば、水瀬は潤んだ瞳に、顔を赤くして恥ずかしそうにしていた。しかも水瀬の目線を俺と同じ目線にしているから顔も隠しようがない。
「今夜はこのままな?」
「…うん」