第4章 はんぶんこ
- Nside -
松「カズ、誕生日おめでとう!」
今日、6月17日は俺の誕生日。
0:00、今年もこうして愛しい人と過ごせている奇跡に感謝しながら、潤くんが選んだくれたワインで改めて乾杯する。
「ありがとう、潤くん」
誕生日は家で愛しいあなたと過ごす
誰にも干渉されずに、ゆっくり流れる時間を感じながら。
「潤くんももうすぐだね」
もうすぐ、と言ってもまだ3ヵ月近くある。
それまでは俺がお兄ちゃん
松「でも、あと3ヶ月は最年少だもんね。」
ふふんっと年下アピールをしてくる潤くん。
こーゆー時、やっぱり年下の可愛い弟だな、なんて感じると同時にベッドでの甘い時間とのギャップに…恥ずかしさと幸福感が込み上げてきてくる。
"二宮和也の松本潤"で居る時の誰にも見せない顔。
他の誰にもあげないもんね。
松「カズ、顔赤いよ?もう酔っちゃった?」
「そんなこと、ない…もん。」
言いながら口をすぼめると、潤くんの手が顎に伸びてくる。
松「明日も仕事だし、今日は早めに寝よっか」
「……じゃあ、ケーキ食べたら、お風呂、一緒に入ろ?」
松「カズってば、そんな顔して……」
誘ってるの?、と耳元で低く囁かれると、反射的に身体が跳ねる。