My Dearest ♡【R18名探偵コナン短編集】
第2章 このまま二人で堕ちていこうか【黒羽快斗】
「まどか…シて…いい…?」
上から紅く染まった頬と微かに情欲と期待を孕んだ目で覗かれる
返事は最初から決まってる
「わたしの全てはお兄ちゃんのものだよ…」
ゆっくりとお兄ちゃんが私の胸に手をかける
あと数センチ。
ーーーーガチャッ
お兄ちゃんがガバッと起き上がる
「やっば!!!玄関ドア開いたぞ?!!母さんじゃねぇか!!!!!」
「ほんと…?!」
「まどか早く服整えろ!!ちゃんとソファ座れ!!!俺はそっちの椅子に座るから!!!」
危機一髪でなんとか乱れた服をなおし平静を装いお義母さんを待った。
「快斗ー!ただいまー!帰ってたのー?!やだ!部屋真っ暗じゃない!電気つけないでどーしたの?」
お義母さんがリビングに歩いてきた。
「もうとっくに帰ってるぜー。今まで2人して寝てただけだよ!母さんこそなんで帰ってきたんだよ。」
何も無かったかのようにお兄ちゃん不貞腐れたような顔でお出迎え。
「もう!母親が半年振りに帰ってきたってのに!!しかもまたすぐに向こう行かなきゃ行けないのに!!何その態度!!寂しくなかった??」
「ばーろー寂しい訳ねぇだろいっつもテレビ電話嫌という程してるじゃねぇか。それにまどかだっているじゃん。」
照れたようにちらっと私を見る
「あ!そうだ!まどか!元気にしてた?」
お義母さんが私の方を見る
「もうお義母さん!私のこと忘れないでよ!笑」
「ごめんごめん!2人とも元気そうでよかったわー!お父さんもうすぐ帰ってくるらしいから今日は久しぶりに家族揃うね!」
「あ、じゃあわたし家族そろった記念にご馳走作るね!」
「え、嬉しい!ほんとまどかって出来る子!快斗も見習いなさいねー私が海外にいるときはずっとまどかが作ってくれてるんでしょ?!」
「へいへいわーってるよー。」
お兄ちゃんと結ばれる機会が失って本心はちょっと悔しいけど、お兄ちゃんはお義母さんが帰ってきて嬉しそうだし、まあいいか。
私たちはいつもと違って久しぶりに家族4人でテーブルに座ってご飯を食べた。
いつもと違うことがもうひとつ。
隣で座るお兄ちゃんとテーブルの下で手をつなぎながら私たちの関係は始まった。