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草木と風((進撃の巨人 リヴァイ))R18

第10章 番外編 美しい風




レストランを出た。


ここで、ユカと別れるのが嫌だった。

『王都の公園は、高台で見晴らしがいいんだ。

良ければ、どうかな?』



『はい。是非。』



公園は、街が見渡せて、圧巻だ。

それに、風の通り道になっていて、気持ちがよい。


見上げれば、空は、無数の星が輝いている。


『きれい…』




ユカは呟いた。


その姿を見て、また見惚れてしまう。


『南の風が気持ちいいですね。

それに、草木のことを考えて植えてあって、、』


『具体的に言うと?』


『そうですねー。例えば、あの草は、

あったかいところに植えると、芽が育ちやすい。

だから、一番南の風があたるところに植えてあります。


他には、あの青の花ですね。

太陽の光が苦手な花なので、北側に少しずらして植えてあります。

でも、風が少しあたるところにないと、


ダメになりやすい。

なので、北西よりになっています。』




『なるほど。全く無知だから、勉強になるよ。


なにか上手くすれば、壁外でも、役に立ちそうだな。』


『こんな浅はかな知識が役に立てば、光栄です。』




ユカは、今までになく、楽しそうに話す。
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