第8章 真実
随分夜が更けた。
俺は、ユカの家で過ごしてから、朝帰ることにした。
1人用のベットだったが、
抱きしめて、寄り添うようにした。
ユカは、泣き疲れて寝ていた。
少し安心したように。
月の光が、ユカを照らす。
泣き腫らした瞼は、
今までの苦労、
そして、これから耐え凌ぐ苦労を、
案じるように見えた。
ブロンドの綺麗な細い髪を撫でる。
今まで、愛おしいと思えれば、
それだけで、充分だと思っていた。
誰のものにも、ならないと言った。
でも、俺なら許してくれるか。
俺の傍にいることを、選んでくれるのか。