第8章 真実

自分の部屋に戻った。



さっきの話が頭から離れない。





戸籍がないことは、




ユカにとっては良くない。




だが、それを逆手にとって、


たったひとりの親から、命がけで教わったことを、


さらに極めろって。



そんなことあっていいのか。


ユカから申し出る話なら、まだしもだ。






エルヴィンのやり方は、


全ては間違っていないとも思うが。




ユカはこのことをどう思う。



エルヴィンは、ユカの都合を聞いて、


明日にでも



話すと言っていた。







居ても立っても居られなかった。




俺は、街へ向かった。