第7章 核心
『私は、ユカちゃんが、
それで戸籍が貰えて、納得するなら、賛成するよ。
でも、半年後は急だな〜って印象。
難しいんだろ。試験。』
『試験勉強については、兵団でバックアップもしていきたい。
本当に彼女が、医師として薬草学を駆使してくれたら、
また大きな貢献を兵団にしてくれるはずだ。
リヴァイはどう思う? 』
素直にエルヴィンのやり方が汚いと思った。
ユカが背負ってきた十字架だ。
本人から、相談も受けずに、
勝手に過去を調べられ、
弱みを握られ、
無理強いさせられる。
ユカのことを思うと、言葉が出てこない。
『あいつの意思を尊重したい。』
それしかなかった。