第25章 生命
エルヴィンが奪還作戦に参加することになった。
そして、巨人化する注射を託された。
ついに、その時がくる。
、、、、、
明日を前日に控えた夜。
深夜まで及ぶ準備が終わり部屋に戻る。
すると、ドアの隙間から、薄っすら明かりを感じる。
電気を点けっぱなしにした、
そう思って部屋を開けた。
『兵長、お疲れ様です。』
ソファにアンの姿があった。
悪阻がきついんだろう、腕がやせ細って見える。
『おい。横になってないと、身体に悪いぞ。』
『兵長の顔が見たくて、つい。』
アンはそう言って笑顔になる。
久々に、アンの笑みを見る。
『大丈夫なのか。』
『はい。』
ソファに腰掛け、アンを優しく抱き寄せる。
『兵長、、、
逢いたかったです。』
『俺は、毎朝お前の顔を見ていた。』
『寝てたら、逢ってないのと同じですよ、、。』
『じゃ、久々だな。』
『そうです!! お久しぶりです!!』
アンは、再び笑顔になる。
その顔を見て思わず、口付けをする。