第23章 奪還作戦
部屋がノックされた。
『兵長、入りますよ。』
アンだ。
そういえば、夜にまた様子を見にくるって言っていた。
『ああ、入れ。』
『兵長!!?!、
部屋が真っ暗ですよ!!』
そう言い、電気を付けた。
『ああ。』
昼間から置きっ放しになっていた食事を見つけた途端、
『兵長、お粥食べてないですよ?!
ずっと、食べてないんじゃ、、、』
『ああ、そうだった。』
『また、倒れちゃいますよ。
私、お粥、新しく持ってきます!!!』
腹が減っていたことも忘れていた。
あいつには、近くにいる奴のが良いのか。
少し油断すると、ユカのことで、頭がいっぱいになる。
『兵長!度々、失礼しますね!!!
これ、お粥です。
今、食べて下さい!
私、監視してますから!!!』
アンに促され、食べることにした。