第22章 外出
『私の父親って、どんな人だった?
リヴァイにとっては、どんな人だった?』
『そうだな。母さんが死んで、餓死しそうな時、
ケニーが現れて、命拾いした。
あいつが居なかったら、俺は死んでた。』
『そっか。』
ユカは、微笑んだ。
『従兄弟同士でも、なんでもいいわ。
親って言っても、逢ったことも、愛されたこともない。』
『そうか。』
『でも、リヴァイ。
貴方とこうして逢えたのは、きっとその人のおかげなのね。
そのことだけは、確かみたいね。』
『そうだ。』
ユカは、無理して、受け入れようとしているのか、
それとも、自然と受け入れられたのか。。。
ユカは、この事実を、
俺たちの関係には影響ないと判断している。
それだけで、十分だった。