第21章 番外編 君への想い
※※※エルヴィン団長目線になります※※※
ユカが、兵団から出て行くとき、残していった花壇。
花壇で咲いている花は、まるで君のようだ。
風にも雨にも負けない。
いや、風や雨と共存していると言った方が正しい。
どんな逆風さえも、味方にしてしまうような。
そんな不思議な魅力は、昔から変わっていない。
君を結果的に苦しめることになってから、
私は君との距離をとるようになった。
本当は、君の近くで、多くの事から守りたかった。
でも、団長の立場を捨てきれない。
男として、君に何回、接しただろう。