第20章 番外編 憧れ
聞きたくない。
でも、聞きたい。
そんな想いで、最後まで聴き耳を立てていた。
『アン!!!!大丈夫???』
私の恋心を知っている同期は、心配してくれている。
『もう!全然大丈夫!!!!
私なんて、端から相手にされないのは、分かってるし!!!』
空元気が必死。
本当はショックで、この場から、今すぐにでも立ち去りたい。
『アンだって、可愛いんだし!!!
他に良い人いるよ!!!!
この前も、同期に告られてたじゃーん!!!』
『あ、うん、、!そうだね!!』
あんな告白、速攻で断ってしまっていたから、
忘れていた。。。
『リヴァイ兵長の事なんて、忘れちゃおう!!!』
同期の言葉が、心に響く。