第18章 明後日
午後、連絡が入った。
団長が呼んでるから、部屋に来いと。
ハンジと俺にだけ。
ユカが来たんだ。
部屋に行く途中の廊下で、
良い香りがしてくる。
紅茶を淹れていることが明らかだ。
『リヴァイと私だ。入るよー!!』
『お疲れ様です。』
紅茶を淹れながら、笑顔のユカがいる。
エルヴィンは既に、飲んでいる。
『ユカちゃーーーん!
久しぶりー!』
そう言いながら、ハンジは既に紅茶の客として、
ソファに座る。
『直ぐに、お出ししますね。』
『ユカちゃんの、紅茶久しぶりだなー!!!
あ、リヴァイもだろーーー???』
『騒がしい奴だ。紅茶が不味くなる。』
『えー!!ひどいなー!!!』
ユカは、笑いながら聞いている。
『みんなが飲んだら、始めよう。』
エルヴィンは、そう言いながら、
2杯目を飲み始めている。
優しい香りが部屋に充満する。
落ち着く。
そして、美しい愛おしいユカが目の前。
至福の時だ。
『エルヴィン、怪我したあいつはどうした。』
『ああ、アンなら医務室へ包帯の巻き直しに行かせたよ。
それに、1時間休憩していいと伝えてある。』
『なら良い。』
『新兵は怪我しやすいからねー!!
怖いよねー!!!』
誰も反応しない。
『えー!!!ムシー!!!、』
笑いが起きる。
穏やかな午後だ。