第2章 彼女
今日は、リヴァイ班と幹部達で飲みに行くことになっていた。
って言っても、
エルド、ゲンダ、オルオ、ペトラの俺の部下。
幹部は、ハンジ、ミケ、エルヴィン、ぐらいだが。
ハンジが巨人の話を、みんなに披露したくて、
たまに開催している。
幹部の俺たちは、
ほとんど聞いていない。
ただ、酒を飲みたくて参加している。
部下たちは、嫌な顔せず聞いていて偉い。
ハンジの熱を早めに冷まして、
なるべく早く終わらしてやらないとならない。
解散した後は、
二次会をあいつらだけで、やるだろうから。
店集合だが、まだ時間がある。
ちょっと街を歩いて、時間を潰すことにした。
すると、ブロンドの髪。
あの店の娘が見えた。
2人の男たちに足止めをくらっている。
『ユカちゃん!本当、可愛いね。
仕事はもう終わり?
俺たちと飲み行こうよ。』
『いつもありがとうございます。
でも、夜もやらなきゃいけないことかありまして。』
『たまには息抜きしようよ。
俺たち絶対後悔させないよ。』
そう言いながら、1人の男が娘の腕を掴みかけた。
すると、それを察したのか、
スッと避けて、
笑顔で振り返る。
『また、お店でお待ちしてますね。』
娘は去っていった。
ハンジが言っていた、
誰の誘いも受けないのは、このことなのか。
それにしても、
あの至近距離で、腕を掴まれるって分かって、
よく避けられたもんだ。