第14章 愛
太陽の光が差し込む。
ユカの手を握りしめ、
俺も久しぶりに、感じる温もりに安心して寝ていた。
ユカは、まだ眠っている。
名残惜しいが、兵舎に戻らないといけない。
静かに、病室で帰る準備をしていた。
『リヴァイ兵長。』
『すまない。起こしたか。』
『いえ。大丈夫です。』
ユカとこうして、向かい合うのも久しぶりだ。
会話が続かない。
『そろそろ、兵舎に帰られますか?』
ユカが、沈黙を破った。
『ああ。そろそろ行く。』
『そろそろなら、少し時間ありますね?!』
『ああ。どうした?』
そう言った、ユカは、
ベットから立ち上がり、
そっと抱きついてきた。
『リヴァイ兵長。
私…
1人で生きていければ、なんでもいいって思ってました。
でも、兵団から生きる手段を貰って、
必死に勉強して気付いたんです。
普通に誰かを愛したり、愛されたりしたいって、
人並みの幸せを選びたいって、
思ったんです。
私、貴方を愛したいです。』
もう叶わないと思った。
何度も諦めようと思った想い。
信じられない言葉。
『当たり前だ。
俺もユカを愛してる。』