第13章 親
長い一日が終わった。
王都に居る情報を掴んだ。
ユカの居場所を特定しやすい。
『何かの生まれ変わりか。』
『ああ、エルヴィンが前に言っていた、
ユカに、
似ている婦人以外に手掛かりはないのか。』
国は、兵団に下るかたちで事態は収拾した。
王都の管轄についても、
兵団が取り締まることになる。
『今回の件で、調べやすくなっている。
探してみよう。
ただな、リヴァイ。』
『ああ、分かっている。
試験が終わるまでは、動かない。
あいつが必ずどんな形でも、
受けたいと思っているんだからな。』
試験までは、1週間を切っていた。