第13章 親
『あんたは、助からない。』
『ああ、リヴァイ。
1つ心残りは、あの娘を捉えられなかったことだ。
あの不思議な能力の娘だ。』
『ユカのことか。
なぜ、あいつを知った。』
『あの娘と同じ能力を持つ女に酔ってたんだよ。
王都の美しい女だった。
きっと、王都の誰かが匿ってんだろ。
中央憲兵も王都には、手を出せねぇ。』
『あいつの何を知っている。』
『娘のことは知らねーが。
女の方は、何かの生まれ変わりみてーなこと言ってた。
一度だけ、その女の事を抱いたことあったが、、』
『おい、まさか、、、』
『ハハッ。馬鹿いえ。全然顔がちげーだろ。
でも、その女の娘で、間違いないだろう。』
『母親は生きているのか。』
『いや、死んだ。』
『名前はなんだ。』
『アカリ・セレクタ…。』
……………
ケニーは、最期に、
母さんの兄貴だと言って逝った。