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草木と風((進撃の巨人 リヴァイ))R18

第12章  心



『リヴァイ兵長?!

彼だけが悪いのではないので、

怒らないで下さいね。』



『どういう意味だ?!』

部下を庇う発言に、さらに苛立つ。


『私が外へ行きましょう、って誘ったんです。』


『あいつを何故庇う。』



『事実を話しているだけです。』


『ほぅ。 それは、お前があいつを誘っているって事実か。』




『そんな言い方しなくても。』


ユカが、冷たい言い方をしてきたのは、

初めてだった。


『でも、事実なんだろう。


誰にでも好意があるように見せて、

誰でもいいみたいだな。』



『誰でも?!


リヴァイ兵長、何か勘違いしているようですが、


私は、どなたともそういう関係になるつもりはないです。


誰のものにもなるつもりはないです。



それは、あなたでも。』





一番聞きたくない、


目を背けていた言葉だった。





『そうか。

好きにしろ。』









その場を立ち去った。
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