第3章 探偵たちの夜想曲
すると、ドシッとスイフトの上に何か重いものが乗っかかる音がした。
私や犯人の女がスイフトの上に視線を上げると––––
「吹っ飛べェ!!」
そう叫ぶと同時に、バイクの車輪が犯人の女を吹っ飛ばした。
「よかったー‼︎無事だったかー‼︎」
そして、バイクの運転手がヘルメットを脱いでコナンくんに駆け寄ると、彼をギュッと抱きしめた。
『やっぱり真純ちゃん⁉︎』
「お?みきさんじゃんか‼︎
久しぶりだなー!…っとごめん、電話だ」
そういうと真純ちゃんは誰かからの電話が入り何処かへ行ってしまった。
その頃、少し離れた場所で眼鏡の男性、降谷くんもそれぞれ誰かと連絡を取っていた。
___________________
そばにある橋の上からバイクに跨ったベルモットが携帯を耳に当てながら面白そうに見下ろしていた。
「!なぜ彼女がここに…」
コナンや蘭たちと会話をしているみきを見つけた途端、携帯を耳から遠ざけ言葉を溢す。