第6章 月神の舞姫
刀の刀身はまるで月の光のような色へと変わっていった....暗いような、明るいような....なんて言えばいいのかわからないけど....
『不思議な色....』
私は何も言わないお父さんと鋼鐵塚さんに不思議に思って目を向けると驚いた顔をしていた
え!よくない色なのかな....?
『....えっと、お父さん?鋼鐵塚さん?....もしかして、この色ってよくない?』
勇輝「いや、逆だ」
『え....逆って....いいってこと?』
勇輝「月の光のような色の刀は100年に1人使える者が現れるか現れないかという月の呼吸の使い手達が持っていた刀だ」
『....月の....呼吸....』
どこかで聞いたような気がする....どこでだっけ?....
勇輝「月の呼吸は威力がとんでもなく強い....そして、美しい....良い意味で人間離れしている....」
人間離れしてるお父さんがそこまで言うなんてそんなに凄い呼吸なんだ....
勇輝「そのことから月の呼吸の使い手は月から舞い降りし美しき神....月神の舞姫と呼ばれている」
月神の舞姫....これもどこかで聞いたことがある....
勇輝「まさか、あかりが月の呼吸の使い手だったとはな....」
本当に私が....
鋼鐵塚「月の光の刀身なんてはじめてみたぜぇ!」
そう言って興奮しながらあっちこっち走り回り始めた
『鋼鐵塚さん....落ち着いてください』
この人、何歳なんだろう....?
勇輝「あかり....月の呼吸は威力が強い....だから、使いこなすにはさらに鍛錬が必要だ....」
『うん....頑張って使いこなせるようになるよ!』
勇輝「あかりは本当に自慢の娘だ....あかりなら出来る....」
『うん....私はお父さんの娘だもんね!』
そう言ってニッコリと笑う
勇輝「ッ!〜!!」
ガバっと私を抱きしめてきた
勇輝「なんでそんなに可愛いんだ〜!」
『えへへ、お父さん大好き...////』
勇輝「やっぱり行かせたくない!!」
『ダメだよお父さん....』