第3章 鬼を滅するために
『うん、それじゃ、行ってきます!!』
湊兄、私頑張るから見ててね
〜勇輝side〜
あかりが鬼殺隊に入りたいと言ったあの日からあかりを鍛えてきた
あかりならきっと入りたいって言うと思っていた
だから、驚くことはなかったがやっぱり娘には安全に幸せに暮らして欲しいと思うのが正直な気持ちだ
でも、あかりの人生だ....あかりの人生はあかり自身が決めるもの
あかりがそう決めたなら親の俺が邪魔するわけにはいかない
あかりに稽古をつけ始めて4ヶ月たった
教えたことをすぐに吸収していきあっという間に強くなり影の呼吸も使えるようになった
その成長の速度は今まで育手をやってきたなかでも最速であかりには天性の才能があった
目がよく、第六感に優れ、気配を感じ取り、空気の流れをよむことにも優れていて
こんなに優秀な弟子を持ったのは初めてだった
4ヶ月の修行を通してさらに磨きがかかり今日、藤襲山の最終選別に挑む
充分に生き残れる強さがあるが何が起こるかなんてわからない
藤襲山に走っていくあかりの後ろ姿が見えなくなるまで見送った
『出会ってから半年しか経ってないのに...あんなに小さかったのに大きくなったな...........』
娘の成長を嬉しく思う反面寂しくもなった
『無事に帰ってこいよ、あかり』
〜鉄 勇輝side 終了〜