第1章 プロローグ
「ーーいたか⁉︎」
「いや、まだ見つかっていない!」
「くそっ、早く見つからないと高い報酬が貰えないぞ‼︎」
「わかってるさ!なんとしても捕まえないとーーあの『不思議な能力を持つ子供』と『紺色の喋る猫』にな‼︎」
ドダダダ……!
「…はぁーっ…はぁーっ…」
「…どうしよう…」
「…大丈夫、見つからないように静かに逃げないと…」
……パキッ
「…っ‼︎」ダッ!
「!ーー見つけたぞ!あのガキと猫だ‼︎」
「捕まえろ‼︎逃がすな‼︎」
「おい、銃を持ってこい!殺すなよ!傷つく程度でいいんだ‼︎」
「待ちやがれ‼︎」
「はぁ…!はぁ…!(ギュウッ)」
「ひっく………」
「葵、大丈夫だよ…絶対に、逃げ切れるんだから…!」
タタタターッ…!
ーーその日から不思議な能力を覚醒した11歳になる少女と紺色の喋る猫が桃源郷の『闇』から狙われる羽目になり、互いに支えて旅をしながら生活して8年に経った…
500年前の運命が廻りはじめるーーー