• テキストサイズ

a fragrant olive【ONE PIECE】

第2章 彼との出会い。


「君の名前は?」
「リオです。海兵さんは?」
「俺はドンキホーテ・ロシナンテだ」

ロシナンテさんか。

「ロシナンテさんですね」
私が彼の名前をそう言うと風が吹き、金木犀の匂いがさらに強くなる。



「リオ…ちゃんはここの療養所にいるのか?」
「リオでいいですよ。療養所なのか分からないんですけど、この道を…」
私は普段生活している建物の場所を伝える。
ちなみに私は療養所では生活していない。
でも初対面の彼に伝えるのも変なので知らないフリで話す。



「その建物って…いや、なんでもない」
「?」
彼は何か言いかけてやめてしまった。
もしかして場所的に察してしまっただろうか。
そんなとき…。




「リオーどこにいるんだー」
「あ、呼ばれちゃいました。お先に失礼しますね」
なんというタイミング。
きっと検査の時間だろう。先生ありがとう。
私は彼にそう言うと杖をついて声の主の元へ帰っていった。










「…リオが言っていた建物、研究所だよな…」
彼の言葉は私には届いていなかった。
/ 88ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp