a fragrant olive【ONE PIECE】
第9章 2人の旅路
彼女を連れ出して数日。
先生から紹介された島のエターナルポースを頼りに船を進めていた。
彼女はと言うと…。
「こんにちはカモメさん。新聞ありがとう」
元気な様子でニュースクーのカモメに挨拶していた。
体調が悪くなる可能性を先生から聞かされ、最初こそ体調不良であったが2日程で体調は良くなり、今では甲板に出て風に当たる位には元気になっている。
もちろん、海に落ちたらシャレにならないので俺が用意した椅子に座ってだ。
ちなみに俺が乗っている船は海軍の軍艦よりは小さいが、ある程度の広さはある船。
とりあえず船の操縦など俺一人でこなせる船だ。
彼女の命も背負っている為か普段のドジっ子は姿を見せず、かっこいい俺で振舞うことができている。
「ロシナンテさん、今日の新聞来ましたよ」
「あぁ。ありが…」
彼女に歩み寄ろうとした瞬間、俺は足を滑らせてその場に転んでしまった。
……せっかく今までかっこよかったのに。